秋から冬にかけて旬をむかえる二枚貝の牡蠣(かき)。とてもおいしいですが食中毒が気になる食べ物でもあります。なぜ牡蠣はあたるのでしょうか?牡蠣の色々を調べました。
あたるって何?
牡蠣(食べ物)にあたるとはその食べ物を食べて具合が悪くなることです。つまり食中毒です。牡蠣の場合は大きく3つの原因があります。
1.ノロウイルス
2.腸炎ビブリオ
3.アレルギー
牡蠣は他の貝と比べて生で食べることの多い貝類なので食中毒になりやすいと考えられています。
3のアレルギーは非常に注意が必要です。毎回具合が悪くなる人は検査しなければいけません。大変なことになってしまう可能性があります。
あたらないで食べたい!
生でも問題ないものはたくさんありますが、どうしても怖いと思ってしまう心配性な方はいます。そういう人は加熱処理した料理だけを食べれば問題なさそうです。
1のノロウイルスは85度で1分半以上の加熱、腸炎ビブリオは60度で10分以上加熱した場合、問題ないそうです。
「牡蠣は食べたい!でも絶対あたりたくない」人は牡蠣フライを食べましょう。
あたってしまったら...
ノロウイルスの場合、潜伏期間が24から48時間になります。発症すると48時間は下痢・嘔吐などの症状が続きます。脱水症状にならないように水分補給をして静養してください。静養するしか方法はないようです。
花見過ぎたらかき食うな
これは牡蠣にまつわることわざです。ことばどおり5月以降は牡蠣を食べてはいけないよという意味です。英語圏では「Rのつく月に牡蠣をたべなさい」といわれています。Rがつかない月はMay、June、July、Augustの5月〜8月のことを指します。
この月は牡蠣の産卵時期で、旨み成分が少なくなってるためこの時期の牡蠣は他の季節よりも味が落ちるとされているのです。
日本だけでなく欧米でも同じことが伝わっている。面白い共通点です。同じようなことを考えるんですね。
牡蠣がおいしいのは昔から冬の時期と伝えらてきましたが、ノロウイルスが猛威をふるうのもこの牡蠣のおいしい11月〜1月の冬です。食中毒に気をつけおいしい牡蠣を食べたいですね。