子供の習い事で昔から言われていることは「読み書き、そろばん」です。
このうち「読み書き」にあたる習字ですがパソコンでほとんどの作業が終わる現代に筆を習うことは本当に有意義なのでしょうか?「子供に書道をならわせようかどうしようか……」迷っている親子さんに書を習わせるメリットを紹介します。
大人になったら結構必要な書道経験
子供時代には必要性を感じない書道経験ですが社会人になると書道経験を積んでおいた方が良いなという場面は少なくありません。
結婚式でのご祝儀、お葬式のご香典、会社・役所に提出する書類などはだいたい手書きになります。
書道経験がないと結構大変かもしれません。
社会人でも若いうちは良いかもしれませんが中年以上になったら文字が汚いと恥ずかしいです。
文字が汚いと何が一番問題なのかというと相手に伝えたいことが伝わらないことがあるということです。
以外と文字の汚い大人は多く、手書きでの指示書が読みづらいことも多々あります。読ませる気があるのかと思うくらいです。
人間長い期間で染みついてしまった悪習はなかなか治らないものなので子供のうちから書道を経験しておくと長い目で見て大きな財産になります。
書道教室や筆耕(お金をもらって代筆する)で報酬を得られる可能性がある
書道はどんなにパソコンが浸透してもなくなることがないでしょう。逆にパソコンが浸透していけばいくほどその価値は高くなるかもしれません。
書道を続けていき師範のレベルまで行けば書道教室を開くことができお金を稼ぐことができます。
また、人に教えなくても筆耕という仕事にもつける可能性があります。
もちろん書家になることもできます。
始める時期はいつが良いのか
子供が漢字に触れ始めるのは小学一年生からです。
そのころには子供の友達で書道教室に通いはじめる子が出てきます。
そうすると「〇〇ちゃん〇〇くんは習字習っているんだけどすごいな」「自分も通ってみたいな」と興味を持ち始めます。
興味を持ち始めた時が行かせる絶好のタイミングと言えるでしょう。興味がないのに強制的に行かせると長く続くことはほぼないでしょう。
費用はどれくらいかかるの?
月およそ3000~6000円程度です。
教室によっては月謝のほかに教材、半紙、墨などの消耗品を別途請求する場合もあるのでそこは月謝込みかどうか確認が重要です。
ほかの習い事に比べて比較的安価ですが毎月の固定費が増えることには変わりないのでなるべく費用は抑えたいですね。
どこに通わせればよいのか?
書道界には全体的に統一された基準というものが存在しません。
ですのでどこの書道教室に通っても基本的には問題ないと言えますが子供には長く続けてほしいですからやはり「先生との相性」が大事でしょう。
書道は書けば書くほど上達すると言われています。
書家のような特別な存在になるというのは置いておいて、続けることさえできていれば大人になってから活用できるレベルまでになれます。
書道の公的な唯一の資格「毛筆書写検定」
書道界には全体的に統一された基準がないので書道〇〇級、段などの階級は各教室独自の階級になりますが公的な書道の唯一の資格があります。
文部科学省が後援している「毛筆書写検定」というものです。
一級から五級まで階級があり、一級になると指導者として書道教室を開くことができるようになります。
公的な資格扱いなのであくまで書道教室独自の階級よりかは履歴書の資格欄に迷いなく書ける資格といえるでしょう。(採用担当者がこの資格のことを知っているかは疑問かつ文字が綺麗なら履歴書の文字を見ればわかりますけどね)
突き詰めなくても「たしなみ」として身につけるべき
まだまだ我々は「文字が綺麗な人はちゃんとしている」という先入観を持っています。
また日本の書道は世界でも人気で世界に誇る日本の文化になっています。
だからこそ書道は日本人の「たしなみ」として当たり前に習うべきと思っても良いかもしれません。