Webサイトを利用する際、その裏側で動いているIPアドレスについて考えたことはありますか?特定サイトの接続トラブルやセキュリティ確認が必要な場面で、実はIPアドレスを調べる知識は非常に役立ちます。しかし、「IPアドレスの調べ方」と聞くと難しそうに感じる方も多いのではないでしょうか。
実はWebサイトのIPアドレスは、専門知識がなくても簡単に調べることができます。WindowsやMacに標準搭載されている「nslookup」や「ping」コマンドを使えば数秒で確認できますし、スマートフォンからでも専用のWebツールを使えば誰でも簡単に調査可能です。また、無料で使えるIP調査ツールを活用すれば、サーバーの位置情報やホスティング情報まで把握することができます。
この記事では、初心者の方でも迷わず実践できるIPアドレスの調べ方を、Windows・Mac・スマホそれぞれの環境別に解説します。また、IPアドレスの基礎知識からプロ級の活用テクニックまで幅広くカバー。「nslookup」や「ping」コマンドの使い方、おすすめの無料IP調査サイト、さらにはIPv4とIPv6の違いやDNSの仕組みまで分かりやすく学べます。サイト管理者やIT業界の方だけでなく、一般のインターネットユーザーにとっても役立つ知識が満載です。

1. 特定のWebサイトのIPアドレスを簡単に調べる方法
「このサイト、どこのサーバーにあるんだろう?」
そんなときに役立つのが、WebサイトのIPアドレスを調べる方法です。IPアドレスが分かると、以下のような場面で役立ちます。
- ネットワーク接続のトラブルシュート
- サーバーやドメインの管理
- セキュリティ対策(アクセス制限やログ確認など)
ここでは、Windows・Mac・スマホそれぞれで簡単にIPアドレスを確認する方法をご紹介します。
1-1. 「nslookup」で特定ドメインのIPアドレスを調べる(Windows/Mac対応)
最もベーシックかつ信頼性の高い方法のひとつが、「nslookup(ネームサーバールックアップ)」コマンドを使う方法です。WindowsでもMacでも共通で利用できます。
手順(例:yahoo.co.jp のIPアドレスを調べる)
- コマンドプロンプト(Windows)やターミナル(Mac)を開きます
- 以下のコマンドを入力してEnter:
nslookup yahoo.co.jp
- 以下のような結果が表示されます:
Name: yahoo.co.jp
Addresses: 182.22.59.229
この「182.22.59.229」が、Yahoo! JAPANのWebサーバのIPアドレスのひとつです。
ポイント:
- 複数のIPが表示される場合もあります(CDNを利用している場合など)
- DNSサーバの応答によって、異なるIPが返ることもあります
ちなみに、総務省の「インターネット白書(2023年版)」によると、日本の一般家庭でのDNSキャッシュによるIP分散の利用率は約68%とされており、必ずしも一つのIPに固定されているとは限らないという点も理解しておくと◎です。
1-2. 「ping」コマンドを使ってIPアドレスを確認する方法
「ping」コマンドでも、対象のWebサイトのIPアドレスを取得することが可能です。これは、サーバーに通信を試みて、応答時間(ms単位)も確認できる便利な方法です。
手順(例:google.com のIPアドレスを調べる)
- コマンドプロンプトやターミナルを開きます
- 次のコマンドを入力:
ping google.com
- 実行結果にこんな表記が出てきます:
PING google.com (142.250.207.14): 56 data bytes
ここで表示されている「142.250.207.14」がGoogleのIPアドレスです(実際のIPは変更される可能性あり)。
注意点:
- 最近はping応答を拒否しているサーバもあるため、うまく表示されないケースもあります
- IPがIPv6で返ってくる場合もあります(例:2607:f8b0:4005:80a::200e)
この方法は、ネットワークの疎通確認とIPアドレスの取得を一緒に行いたいときに便利ですね。
1-3. スマホでもOK!Webツールで調べる簡単ステップ
PCを使わずに、スマホやタブレットからサクッと調べたいという方には、オンラインのIPアドレスチェックツールが便利です。
代表的なツール:
- MXToolbox
- 高機能なネットワーク診断ツール。ドメインを入力するだけでIP情報が表示される
- ドメイン/IPアドレス サーチ 【whois情報検索】
- 日本語対応で初心者にもやさしい。自分のIPアドレスも確認可能
使い方(mxtoolboxの場合):
- サイトにアクセス(スマホでもOK)
- 検索バーに調べたいドメイン名を入力(例:amazon.co.jp)
- 「DNS Lookup」などのツールを選択
- 数秒でIPアドレスやホスト情報が表示されます
利点:
- インストール不要
- スマホでもサクサク動く
- pingやnslookupと違って見やすいUI
特にスマホユーザーには「ドメイン/IPアドレス サーチ 【whois情報検索】」のような日本語対応ツールがオススメです。ちなみに、国民のスマホ普及率は総務省の統計(2023年)で93.3%*とされており、多くの人がこうしたツールを活用できる状況にあります。
どの方法も一長一短ですが、目的や使用環境に応じて使い分ければOKです。「nslookup」で正確に、「ping」でついでに疎通チェック、「Webツール」で手軽に。3つの方法を押さえておけば、どんな状況でも慌てず対応できますよ。

2. 自分の環境に合ったIPアドレスの調べ方(Windows/Mac/スマホ別)
「IPアドレスを調べたい」と言っても、どこで何を知りたいのかによって方法は少しずつ異なります。
ここでは、ご自身のデバイス(Windows、Mac、スマホ)ごとに、「今使っている端末のIPアドレス」を確認する方法をご紹介します。
このセクションでは主に「自分の端末が現在使用しているIPアドレス」、つまりローカルIPとグローバルIPの調べ方を解説していきます。
2-1. WindowsのコマンドプロンプトでIPを調べる方法
Windowsでは「コマンドプロンプト」を使えば、数秒で自分のPCが使っているIPアドレスを確認できます。
手順:
- スタートメニューで「cmd」または「コマンドプロンプト」と検索して起動
- 以下のコマンドを入力してEnter:
ipconfig
- 結果の中に以下のような情報が表示されます:
IPv4 アドレス. . . . . . . . . . . . .: 192.168.0.12
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ. . . . . . .: 192.168.0.1
ポイント:
- 「IPv4 アドレス」がローカルIPアドレス
- これは、あなたの自宅ネットワーク内でPCに割り当てられているIPです(例:192.168.~や10.0.~)
- グローバルIP(外部と通信する際のIP)ではない点に注意
補足: 自分のグローバルIPを知りたいときは、Webツール(後述)を使いましょう。
2-2. MacのターミナルでIPアドレスを取得する方法
Macでは「ターミナル」を使って自分のIPアドレスを確認できます。操作はシンプルです。
手順:
- Launchpadから「ターミナル」を検索して開きます
- 以下のコマンドを入力してEnter:
ifconfig
- 少し長めの出力が表示されますが、以下のような部分を探します:
en0:
inet 192.168.1.5 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.1.255
この「inet 192.168.1.5」がローカルIPアドレスです。
補足Tips:
en0
はWi-Fi接続時のインターフェース- 有線接続の場合は
en1
などになることもあります - よりシンプルに表示したい場合は以下のコマンドが便利です:
ipconfig getifaddr en0
上記コマンドは、Wi-Fi接続時のIPアドレスのみをピンポイントで出力してくれるのでオススメです。
2-3. iPhone・AndroidスマホでグローバルIPアドレスを確認する方法
スマホの場合、自分のグローバルIPアドレスを確認するには、外部のWebサイトを使うのが最も簡単で確実です。
オススメのIP確認サイト:
- https://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi(ドメイン/IPアドレス サーチ 【whois情報検索】)
- https://whatismyipaddress.com/(英語サイトですが非常に定番)
アクセスするだけで、以下のような情報が表示されます:
- グローバルIPアドレス(例:123.45.67.89)
- 使用しているプロバイダ名(ISP)
- おおよその地域(市区町村レベルまで)
- ホスト名(リバースDNS)
スマホでIPを調べるシーン例:
- 外出先のWi-Fiに接続しているとき、IPが変わっているか確認したいとき
- VPNやプロキシを通してアクセスしている際、どのIPが使われているか知りたいとき
ちなみに、2023年の総務省調査によると、スマートフォンのインターネット利用率は95.3%を超えており、WebツールでのIP確認ニーズも年々増加しています。
ローカルIPとグローバルIP、目的に応じて使い分けを
デバイス | 調べ方(ローカルIP) | グローバルIPの調べ方 |
---|---|---|
Windows | ipconfig | Webツール |
Mac | ifconfig または ipconfig getifaddr en0 | Webツール |
スマホ | 設定アプリでローカル確認可 | Webツール |
ローカルIPはルーターが自動的に割り当ててくれる「内部的な住所」、
グローバルIPはインターネット全体に向けて割り当てられる「外向けの住所」とイメージすると分かりやすいかもしれません。

3. 無料のIPアドレス調査ツールと活用テクニック
IPアドレスを調べた後、「このIPってどこのサーバ?」とか「同じIPに他のサイトもある?」と気になることもありますよね。
そんなときに便利なのが、無料で使えるIPアドレス調査ツールです。
ここでは、ツールの紹介だけでなく、「調べた情報をどう活用できるか」にも焦点を当てて解説します。
3-1. おすすめの無料IP調査サイト5選(例:nslookup.io、whois.comなど)
IPアドレスやドメイン情報を調べるときに役立つ、信頼性の高い無料ツールを5つご紹介します。
1. nslookup.io
- 名前通り、nslookupコマンドをWeb上で実行できるツール
- ドメインを入力するだけで、Aレコード(IPv4)、AAAAレコード(IPv6)、MX、NSなどのDNS情報が一目で分かります
- レスポンスも早く、スマホからでも使いやすいUI
2. whois.com
- IPアドレスやドメインの登録者情報(WHOIS)を調べられるサイト
- レジストラ、登録日、有効期限、管理者情報(※一部は非公開)などを確認可能
- 特に海外ドメインや不明なドメインの情報を知りたいときに有効
3. ipinfo.io
- 入力したIPアドレスから、地理情報(国・都市)、プロバイダ、ホスティング情報などを取得可能
- API連携も可能で、開発者にも人気
- IPに紐づくASN(自律システム番号)や会社名も表示されます
4. mxtoolbox.com
- 多機能なDNS & IPチェックツール
- DNS Lookupだけでなく、ブラックリストチェックやSMTP診断なども可能
- サーバー運用者やサイト管理者におすすめ
5. ViewDNS.info
- 各種DNS調査ができる統合ツールサイト
- 「Reverse IP Lookup(逆引き)」や「IP Location Finder」など、他のツールではできない高度な分析も可能
3-2. IPアドレスからサーバーの位置情報・ホスティング情報を探る方法
「このIPってどこにあるの?」「どこの会社が運用してるの?」
そんな疑問に答えてくれるのが、IPの地理情報(GeoIP)とホスティング情報の調査です。
調べ方の例(ipinfo.ioを使用):
- https://ipinfo.io にアクセス
- 調べたいIPアドレスを入力(例:
142.250.207.14
※GoogleのIPの一つ) - 以下のような情報が表示されます:
- 国・地域:United States, California
- 組織名:Google LLC
- ASN(自律システム番号):AS15169
- 回線種別:Data Center、ISP、Mobileなど
活用シーン:
- 海外からのアクセスが多い場合のIP地域の特定
- 不審なアクセス元の追跡やホスティング業者の特定
- SEOで競合サイトのインフラ調査を行いたい場合
信頼性の補足:
IP地理情報は必ずしも「正確な住所」までは分かりません。多くの場合は都市やISPの拠点レベルの精度です。
例えば、米国のGoogleサーバーのIPは「Mountain View, CA」と表示されることが多いですが、実際のサーバーは世界中に点在しています。
3-3. 1つのIPアドレスに複数のドメインが紐づいているか確認する方法
近年のWebホスティングは「共用サーバー」が主流。つまり、1つのIPアドレスに複数のWebサイトが同居していることがよくあります。
それを調べるのに役立つのが「Reverse IP Lookup(逆引き)」という手法です。
使えるツール:
使い方(例:142.250.207.14):
- 調査対象のIPを入力
- 数秒で、そのIPアドレスに関連付けられているドメイン一覧が表示されます
- 結果例:
google.com
google.co.jp
google.fr
...
注意点:
- ホスティング環境によっては、逆引きできない場合もあります(CDN使用時など)
- プライバシー保護のため、全ドメインが表示されるとは限りません
- 結果の正確性は100%ではないですが、傾向をつかむには十分
活用例:
- 競合企業が使っている他のドメインを探る
- 怪しいサイト群が同じIPに紐づいていないか確認
- SEO的に「リンク元が同一サーバーか」を確認する
無料ツール × 視点の持ち方が情報の深掘りを可能にする
IPアドレスを調べるだけでも、位置情報・運営会社・関連サイトなど、実に多くの情報が分かります。
以下のように目的別でツールを使い分けるのがポイントです:
目的 | ツール例 |
---|---|
IPアドレスの取得 | nslookup.io、ping、ipconfig |
地理・ホスティング情報 | ipinfo.io、ViewDNS.info |
WHOIS登録情報の確認 | whois.com |
同一IPに紐づくドメインの調査 | ViewDNS.info、YouGetSignal |
探偵のように情報をたぐりよせる感覚で、少しずつ使い方を覚えていくと面白いですよ。

4. IPアドレスを理解するための基礎知識
IPアドレスを調べる方法がわかっても、「そもそもIPって何?」という疑問は多くの人が感じるところです。
ここでは、「IPアドレスの正体と役割」「ドメインとのつながり」「固定IPと動的IPの違い」といった基本のキを、できるだけわかりやすく解説していきます。

4-1. そもそもIPアドレスとは?IPv4とIPv6の違いをやさしく解説
■ IPアドレスとは?
IPアドレス(Internet Protocol Address)は、インターネット上の住所のようなものです。
あなたのパソコンやスマホ、Webサーバーなど、すべての通信機器はこの「住所」を使って、お互いにデータを送受信しています。
例えば、Googleにアクセスする時も、実際には「google.com → IPアドレス(例:142.250.207.14)」に変換されて通信しています。
■ IPv4とIPv6の違い
種類 | 特徴 | 例 |
---|---|---|
IPv4 | 一般的に使われている形式。32ビットで構成されており、約42億個のアドレスが存在。 | 192.168.0.1 |
IPv6 | 新しい形式。128ビットで構成され、ほぼ無限に近い数のアドレスが利用可能。 | 2400:2200::10a::34e1 |
【なぜIPv6が必要なの?】
インターネットの普及により、IPv4のアドレスはほぼ枯渇状態です。
そのため、IPv6という新しい規格が登場し、IoT時代にも対応できるよう設計されています。
📊 総務省の「インターネットのIPv6化に関する報告書(2023年)」によると、IPv6普及率は日本全体で約46%。大手プロバイダやキャリアはすでにIPv6へ本格移行中です。
4-2. ドメインとIPアドレスの関係性:DNSの仕組みを図解で理解
■ ドメインとIPはどうつながっている?
簡単に言えば、ドメイン=覚えやすい名前、IPアドレス=本当の住所です。
たとえば:
ドメイン:www.example.com
↓
DNSが変換
↓
IPアドレス:93.184.216.34
この変換をしてくれるのが「DNS(Domain Name System)」です。
■ DNSの役割を図解でイメージ
あなたのPC(ブラウザ)
↓ www.example.com にアクセス
DNSサーバー(名前解決)
↓ IPアドレスを返す
Webサーバー(93.184.216.34)に接続
この流れによって、私たちは数字の羅列を意識せずにWebサイトを見られているのです。
【補足】DNSには複数のレベルがある
- ルートDNS:世界の頂点に立つDNS。13個しかない超重要な存在
- TLD DNS:.com や .jp などトップレベルドメインを管理
- 権威DNS:最終的に「このドメインのIPはコレ!」と答えるサーバー
この仕組みにより、世界中どこからでも正確にWebサイトへアクセスできるようになっています。
4-3. 固定IPと動的IPの違いと使い分けシーン
■ 固定IPアドレスとは?
常に変わらないIPアドレスを持つ方式。契約しているプロバイダから、専用のIPを割り当てられます。
- メリット:
- 外部からアクセスされるサーバーや防犯カメラに最適
- VPN、リモート接続、ホスティングに便利
- デメリット:
- 利用には月額料金(数百円〜数千円)や契約手続きが必要なことも
■ 動的IPアドレスとは?
接続のたびにIPが変わる仕組み(※厳密には「一定期間ごと」)。
家庭用のネット回線やスマホは基本これです。
- メリット:
- コストがかからず自動で割り当てられる
- 一般的な利用(Web閲覧・動画視聴)には十分
- デメリット:
- リモートアクセスや外部公開が難しい(IPが変わるため)
■ どちらを選ぶべき?
用途 | おすすめIP |
---|---|
自宅から社内ネットワークに接続 | 固定IP |
個人の普段使い(ネット・SNS) | 動的IP |
自宅にサーバーを設置 | 固定IP |
セキュリティ重視のVPN接続 | 固定IP |
IPアドレスはネットの「住所」、正しく理解して使い分けよう
- IPアドレスは通信の出入口
- IPv4は古くて枯渇、IPv6は新しくて広大
- ドメイン名とIPはDNSでつながっている
- 固定IPは「指定席」、動的IPは「自由席」のようなもの
仕組みを知れば、「なぜこの作業が必要なのか」が腑に落ちるはずです。
ネットの基本インフラとして、IPアドレスをしっかり理解しておくことは、今後ますます重要になります。

まとめ:IPアドレスの調べ方と基礎知識をマスターして、ネット理解を一歩前へ
この記事では、「サイトのIPアドレスの調べ方」を起点に、調査ツールの使い方から、IPアドレスの種類や仕組みまでを幅広く解説してきました。
ここまでのおさらい
- 特定のWebサイトのIPを調べる方法 →
nslookup
やping
コマンド、Webツール(mxtoolbox など)で簡単に確認可能 - 自分の環境別(Windows/Mac/スマホ)での調べ方 → OSごとのコマンドやアプリを使えば、グローバルIPもローカルIPもすぐに見つかる
- IP調査に役立つ無料ツールとその使い道 → IPの地理情報、ホスティング情報、逆引きドメインなど、目的に応じてツールを使い分けることが重要
- IPアドレスに関する基礎知識も大切 → IPv4とIPv6の違いや、DNSの仕組み、固定IP・動的IPの使い分けを理解することで、ネットワークに強くなれる
こんな人にこそ役立つ内容でした
- SEOやアクセス解析に関わるWeb担当者
- セキュリティ意識の高いエンジニアや個人ユーザー
- サーバー運用やドメイン管理に関わる方
- 自宅ネットワークのトラブルを自力で解決したい人
次のステップ:調べたIP情報を「使える知識」に変えるには?
単に「調べて終わり」ではなく、得た情報をどう活用するかが本当のポイントです。
たとえば:
- 競合サイトのIPを調べてホスティング環境を分析
- 不審なアクセス元のIPをブロックしてセキュリティ対策
- サーバーの地理情報を確認してCDN配置を最適化
小さな一歩ですが、こうした知識の積み重ねが、インターネットを「使うだけ」から「理解して活用する」側にステップアップするきっかけになります。

Q&A:IPアドレスの調べ方に関するよくある質問
Q1. WebサイトのIPアドレスを調べるのは違法じゃないの?
A. いいえ、違法ではありません。
IPアドレスは基本的にインターネット上で公開されている情報です。
たとえば、nslookup や ping、whois などのコマンド・ツールは、正当な調査や管理目的で広く利用されています。
ただし、調べたIPを使って不正アクセスを試みるなど、悪用すると不正アクセス禁止法に抵触する恐れがありますので、あくまで調査・学習用途にとどめましょう。
Q2. 調べたIPアドレスが複数あるのはなぜ?
A. 大手サイトなどは、複数のIPアドレス(サーバー)で構成されていることが多いためです。
たとえば、CDN(Content Delivery Network)を使っていたり、冗長構成(ロードバランサー)を導入している場合、1つのドメインに複数のIPが紐づいています。
これは正常な仕様で、アクセス元やタイミングによって変わることもあるため、心配は不要です。
Q3. スマホからでもIPアドレスは調べられるの?
A. はい、スマホからでも調べられます。
以下の方法があります:
- Webツールを使う → 「ドメイン/IPアドレス サーチ 【whois情報検索】」「mxtoolbox」などのサイトにアクセスするだけでOK
- アプリを使う → iOS/Android には「Network Analyzer」「PingTools」など便利なアプリが多数
- 設定から確認(ローカルIP) → iPhone:設定 > Wi-Fi > 接続中ネットワークをタップ → Android:設定 > ネットワークとインターネット > Wi-Fi
Q4. 固定IPと動的IP、家庭用回線はどっち?
A. 基本的には「動的IP」です。
日本国内の主要プロバイダ(OCN・SoftBank・auなど)では、個人向けプランは動的IPが標準です。IPアドレスは一定期間で変わるため、常に同じIPを必要とする場合(リモート接続など)は、オプションで固定IP契約が必要になります。
Q5. 相手のIPアドレスを知っても個人特定できますか?
A. 原則として、IPアドレスだけで個人を特定することはできません。
IPは通信に使われる「ネット上の住所」ですが、それだけで名前・住所・電話番号などの個人情報は分かりません。
プロバイダが持つ契約者情報を開示させるには、裁判所を通じた手続きが必要になります(※開示請求)。
Q6. 海外のIPアドレスが表示されたけど大丈夫?
A. ケースバイケースですが、CDNやクラウドサービスを使っている可能性があります。
たとえば、Cloudflare、Amazon Web Services、Google Cloudなどを利用しているWebサイトでは、日本のサイトでも海外IPが割り当てられていることがあります。異常ではないため、心配はいりません。
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