WordPressクラシックエディタを使い続ける?切り替え・併用・サポート終了まで【2025年最新版】

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「いつもの投稿画面が変わってしまった…どうすれば元に戻せるの?」

WordPressを使っていて、そんなふうに戸惑ったことはありませんか?最近のアップデートで、これまで使い慣れていた「クラシックエディタ」から、ブロックエディタ(Gutenberg)に自動的に切り替わってしまい、「使いにくい」「急に操作方法が変わって困る」といった声が多く聞かれます。

とくに、日々の業務でWordPressを使っている方や、長年ブログを更新している方にとって、慣れた編集画面で作業できないことは大きなストレス。一刻も早く元の操作感に戻したいというのが本音ではないでしょうか。

この記事では、「Classic Editorプラグイン」の導入手順をはじめ、クラシックエディタへの切り替え方法からよくあるトラブルの対処法、そして今後のサポート終了の見通しや注意点までをわかりやすく解説します。初心者の方でも安心して実践できるよう、画像や具体例を交えてご紹介していきますのでご安心ください。

この記事を読んでわかること

  • WordPressでクラシックエディタに切り替える具体的な方法(2025年最新版)
  • Classic Editorプラグインのインストールと設定手順
  • エディタが切り替えられない・反映されないときの原因と対処法
  • クラシックエディタとブロックエディタの違いと、それぞれのメリット・デメリット
  • クラシックエディタをデフォルトに設定する方法や投稿ごとの切り替え方
  • クラシックエディタの将来的なサポート終了とその対応策
  • SEOや表示への影響、テーマやプラグインとの相性を含めた運用の注意点

「とにかく元に戻したい!」という方も、「今後に備えて理解を深めたい」という方も、この1記事で不安をしっかり解消していただけます。どうぞ最後までご覧ください。

WordPressでクラシックエディタに切り替える方法【2025年最新版】

WordPress更新でエディタが変わった!元の画面に戻したいあなたへ

WordPressを更新したら、突然見慣れない「ブロック」だらけの編集画面になってしまい、戸惑いを感じているのではないでしょうか。これまで慣れ親しんだシンプルな文章入力画面がなくなり、「どこに何を入力すればいいのか分からない」「記事の執筆効率が大幅に下がってしまった」という声を多くいただきます。

この現象は、WordPressが2018年のバージョン5.0から標準搭載した「Gutenberg(グーテンベルク)」というブロックエディタが原因です。従来の「クラシックエディタ」から、より視覚的で直感的な編集を目指したブロックエディタへと移行が進められました。しかし、長年WordPressを使い慣れたユーザーにとって、この変更は大きな混乱を招いているのが現実です。

安心してください。2025年現在でも、従来のクラシックエディタに戻すことは完全に可能です。しかも、WordPress公式が提供する安全な方法で、わずか数分の作業で元の使いやすい編集画面を取り戻すことができます。

この記事では、クラシックエディタへの切り替え方法を、2025年最新のWordPressダッシュボードに対応した画面で詳しく解説します。「今すぐに元の画面に戻したい」というあなたの緊急性にお応えするため、最も確実で安全な解決策をステップバイステップでご案内いたします。

Classic Editorプラグインの導入手順と設定方法

WordPressでクラシックエディタに切り替える最も推奨される方法は、WordPress.org公式が提供する「Classic Editor」プラグインの導入です。このプラグインは、WordPressコミュニティによって継続的にメンテナンスされており、2025年現在でも安全にご利用いただけます。

Classic Editor
以前の「クラシック」エディターを有効化し、TinyMCE、メタボックスなどを含む旧スタイルの投稿編集画面を使えるようにします。この画面を拡張するすべてのプラグインに対応しています。

プラグインのインストール手順

まず、WordPressの管理画面(ダッシュボード)にログインしてください。

  1. プラグイン画面へのアクセス
    • ダッシュボードの左側メニューから「プラグイン」をクリックします
    • 続いて「新規追加」を選択してください
  2. Classic Editorプラグインの検索
    • 画面右上の検索ボックスに「Classic Editor」と入力します
    • 検索結果の一覧が表示されたら、作者が「WordPress Contributors」となっているプラグインを探してください
    • プラグイン名の下に「WordPress Contributors」と表示されているものが公式プラグインです
  3. プラグインのインストール
    • 該当するClassic Editorプラグインの「今すぐインストール」ボタンをクリックします
    • インストールが完了すると、ボタンが「有効化」に変わります
  4. プラグインの有効化
    • 「有効化」ボタンをクリックして、プラグインを起動させます
    • 有効化が完了すると、「プラグインを有効化しました」というメッセージが表示されます

Classic Editorプラグインの設定方法

プラグインを有効化しただけでは、まだ設定が完了していません。以下の手順で、クラシックエディタをデフォルトのエディタとして設定しましょう。

  1. 設定画面へのアクセス
    • ダッシュボード左メニューから「設定」をクリックします
    • サブメニューに「投稿設定」が表示されるので、これを選択してください
  2. エディタの選択設定
    • 「投稿設定」ページを下にスクロールすると、「Classic Editor」という項目が追加されています
    • 「すべてのユーザーのデフォルトエディタ」で「クラシックエディタ」を選択します
    • 「投稿の編集画面で利用するエディタを選択」では、「はい」を選択すると各投稿ごとにエディタを切り替えることができ、「いいえ」を選択するとデフォルトエディタで固定されます
  3. 設定の保存
    • ページ最下部の「変更を保存」ボタンを必ずクリックしてください
    • 「設定を保存しました」というメッセージが表示されれば、設定完了です

設定完了後、新規投稿を作成する際や既存の投稿を編集する際に、従来のクラシックエディタが表示されるようになります。

設定確認方法

正しく設定されたかを確認するため、以下の手順で新規投稿画面を確認してみましょう。

  1. ダッシュボード左メニューから「投稿」→「新規追加」をクリック
  2. 画面上部に「このエディタを使用するには JavaScript が必要です。」ではなく、シンプルなツールバーが表示されていれば成功です
  3. 画面中央に「タイトルを追加」と「ここに本文を入力…」のような表示がある場合はブロックエディタのままですので、設定を再確認してください

切り替えできない・反映されない場合の原因とトラブル解決法

「プラグインを有効化して設定も完了したはずなのに、なぜかクラシックエディタに切り替わらない」という問題が発生することがあります。2025年現在のWordPress環境では、以下のような原因とその解決策をご確認ください。

原因1:ブラウザキャッシュの問題

最も頻繁に発生するトラブルがブラウザキャッシュです。設定を変更したにも関わらず、ブラウザが古いページ情報を保持しているため、変更が反映されない場合があります。

解決策:

  • キーボードの「Ctrl + F5」(Macの場合は「Cmd + Shift + R」)を押して、強制再読み込みを実行してください
  • それでも解決しない場合は、ブラウザのキャッシュとCookieを削除してから、再度WordPressにログインし直してください

原因2:WordPressキャッシュプラグインとの競合

WP Fastest Cache、W3 Total Cache、WP Super Cacheなどのキャッシュプラグインが有効になっている場合、設定変更が即座に反映されない可能性があります。

解決策:

  • キャッシュプラグインの管理画面から「キャッシュをクリア」または「キャッシュを削除」を実行してください
  • 一時的にキャッシュプラグインを無効化して、エディタの切り替えが正常に動作するか確認してみてください

原因3:テーマとの競合問題

2025年現在、多くのWordPressテーマがブロックエディタ(Gutenberg)に最適化されており、一部のテーマがクラシックエディタの動作に影響を与える場合があります。

解決策:

  • 一時的にデフォルトテーマ(Twenty Twenty-Five など)に切り替えて、問題が解決するか確認してください
  • テーマを変更する際は、必ず事前にサイト全体のバックアップを取ってから作業を行ってください
  • 問題が解決した場合は、現在のテーマの開発者に問い合わせるか、クラシックエディタ対応のテーマへの変更を検討してください

原因4:他のプラグインとの競合

特にページビルダー系プラグイン(Elementor、Beaver Builder、Divi Builder等)やSEO系プラグインが、エディタの動作に影響を与える可能性があります。

解決策:

  • すべてのプラグインを一時的に無効化して、Classic Editorプラグインのみが有効な状態で動作確認を行ってください
  • 問題が解決した場合は、プラグインを一つずつ有効化しながら、どのプラグインが原因かを特定してください
  • 競合するプラグインが見つかった場合は、そのプラグインの設定を調整するか、代替プラグインの使用を検討してください

原因5:WordPress最新バージョンとの互換性

WordPress 6.4以降のバージョンでは、ブロックエディタの機能が大幅に強化されており、まれにClassic Editorプラグインとの間で互換性の問題が発生する可能性があります。

解決策:

  • Classic Editorプラグインが最新バージョンに更新されているか確認してください
  • WordPress本体のバージョンとプラグインのバージョンの組み合わせに問題がないか、プラグインの公式ページで互換性情報を確認してください

原因6:設定の保存忘れ

意外に多いのが、設定画面で選択を変更したものの、「変更を保存」ボタンを押し忘れているケースです。

解決策:

  • 「設定」→「投稿設定」画面を再度開いて、設定内容を確認してください
  • 設定に変更がある場合は、改めて適切な選択を行い、必ず「変更を保存」ボタンをクリックしてください

最終的な解決策:プラグインの再インストール

上記の方法で解決しない場合は、Classic Editorプラグインの再インストールを試してみてください。

  1. Classic Editorプラグインを一度無効化してから削除します
  2. WordPress管理画面を一度ログアウトし、再ログインしてください
  3. 改めてClassic Editorプラグインをインストール・有効化し、設定を行ってください

これらの解決策を試しても問題が解決しない場合は、WordPressの専門家やサーバー管理会社に相談することをお勧めします。特に企業サイトや重要なWebサイトの場合は、無理に自己解決を試みずに、専門的なサポートを受けることが安全です。

誰でも簡単に使える!WordPressテーマ『XWRITE(エックスライト)』

クラシックエディタvsブロックエディタ(Gutenberg)違いと併用方法

クラシックエディタとブロックエディタの特徴と主な違い

WordPressの2つのエディタには、それぞれ明確な特徴と利用シーンがあります。2025年現在、どちらのエディタも継続的にアップデートされており、ユーザーのニーズに応じて選択できる状況が続いています。ここでは、両エディタの特徴を詳しく比較し、あなたの作業スタイルに最適な選択ができるよう解説します。

クラシックエディタの特徴

UI(ユーザーインターフェース)の特徴

  • シンプルで直感的なツールバー配置
  • Microsoft WordやGoogleドキュメントに近い操作感
  • 上部に配置されたフォーマット用ツールボタン(太字、斜体、リンク挿入等)
  • 1つの大きなテキストエリアでの自由記述が可能

技術的基盤

  • TinyMCE(Tiny Moxiecode Content Editor)をベースとした構造
  • HTMLタグを直接編集できる「テキスト」モードと「ビジュアル」モードの切り替えが容易
  • カスタムHTMLやCSSコードの挿入が直感的

クラシックエディタのメリット

  • 習得コストが低い: 一般的な文書作成ソフトと同じ感覚で操作可能
  • 高速な文章作成: 長文記事の執筆時に集中力を維持しやすい
  • 自由度の高いHTML編集: コードに慣れたユーザーは細かなカスタマイズが可能
  • プラグイン互換性: 多くの従来型プラグインとの相性が良い
  • 軽量動作: ページの読み込み速度が比較的高速

クラシックエディタのデメリット

  • 視覚的プレビューの限界: 実際の表示とエディタ画面に差が生じやすい
  • 複雑なレイアウト作成の困難さ: カラムレイアウトやメディア配置に制限
  • モバイル対応の調整: レスポンシブ表示の確認が困難

ブロックエディタ(Gutenberg)の特徴

UI(ユーザーインターフェース)の特徴

  • 各要素(テキスト、画像、見出し等)を「ブロック」として管理
  • ドラッグ&ドロップによる直感的な要素移動
  • リアルタイムプレビュー機能でWYSIWYG(What You See Is What You Get)を実現

2025年時点でのGutenbergの進化

  • 新ブロックの充実: ソーシャルメディア埋め込み、表、ギャラリーなど50種類以上のブロックが利用可能
  • パターン機能の強化: 事前定義されたレイアウトパターンから選択可能
  • サイトエディタとの統合: テーマ全体の編集が可能なフルサイト編集(FSE)機能
  • パフォーマンス向上: 初期リリース時と比較して動作速度が大幅に改善
  • アクセシビリティ強化: 障害者向け支援機能の充実

ブロックエディタのメリット

  • 視覚的な編集環境: 実際の表示に近い状態で編集可能
  • 構造化された コンテンツ: SEO に有利な正しいHTML構造を自動生成
  • モバイルファーストデザイン: レスポンシブ表示を考慮したレイアウト作成
  • 豊富なメディア対応: 画像、動画、音声ファイルの挿入・編集が簡単
  • 再利用可能ブロック: 頻繁に使用するコンテンツを保存・再利用可能

ブロックエディタのデメリット

  • 学習コストの存在: 慣れるまで時間がかかる場合がある
  • 動作の重さ: 古いデバイスやネット環境では動作が遅くなる可能性
  • 自由度の制約: 細かなHTML調整が困難な場合がある
  • プラグイン互換性: 一部の古いプラグインとの相性問題

どちらのエディタを選ぶべきか

クラシックエディタが適している方

  • 長文の記事やブログを頻繁に執筆される方
  • HTMLやCSSの知識があり、コードレベルでの細かな調整を重視される方
  • 既存のワークフローを変更したくない方
  • シンプルなサイト構成で十分な方

ブロックエディタが適している方

  • 視覚的に魅力的なコンテンツを作成したい方
  • 画像や動画を多用するメディアサイトを運営されている方
  • チームでの共同作業が多い方
  • 今後のWordPress機能を積極的に活用したい方

クラシックエディタをデフォルトに設定する方法

Classic Editorプラグインを導入した後、すべての投稿タイプで常にクラシックエディタが起動するように設定することで、ストレスのない記事作成環境を構築できます。

全サイト共通でクラシックエディタを設定

  1. 基本設定の確認
    • WordPressダッシュボード左メニューから「設定」→「投稿設定」をクリック
    • 「Classic Editor」セクションを確認してください
  2. デフォルトエディタの指定
    • 「すべてのユーザーのデフォルトエディタ」で「クラシックエディタ」を選択
    • この設定により、新規投稿作成時に自動的にクラシックエディタが起動します
  3. エディタ選択権限の設定
    • 「投稿の編集画面で利用するエディタを選択」を「いいえ」に設定すると、すべてのユーザーがクラシックエディタに固定されます
    • 「はい」に設定した場合は、各投稿画面でエディタの切り替えが可能になります

投稿タイプ別の詳細設定

Classic Editorプラグインでは、投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプごとに異なるエディタを設定することも可能です。

設定方法:

  1. 「設定」→「投稿設定」→「Classic Editor」セクション内の詳細設定を確認
  2. 必要に応じて、投稿タイプごとにデフォルトエディタを個別指定
  3. 設定変更後は必ず「変更を保存」をクリック

ユーザー権限による設定の違い

管理者、編集者、投稿者など、ユーザー権限によってエディタ設定の適用範囲が異なります。

管理者の場合:

  • すべての設定変更が可能
  • 他のユーザーのデフォルト設定も変更可能

編集者・投稿者の場合:

  • 管理者が許可した範囲内でのエディタ選択が可能
  • プロフィール設定での個人的なデフォルト選択(権限が許可されている場合)

投稿ごと・ユーザーごとでエディタを切り替える方法

Classic Editorプラグインの大きな利点の一つは、必要に応じて柔軟にエディタを切り替えられることです。2025年現在のWordPress環境では、さまざまなシーンでこの機能が活用されています。

投稿単位でのエディタ切り替え

投稿編集画面での切り替え方法

Classic Editorプラグインが有効で、「投稿の編集画面で利用するエディタを選択」が「はい」に設定されている場合:

  1. 既存投稿の編集時
    • 投稿一覧画面で、各投稿のタイトル下に「ブロックエディタで編集」または「クラシックエディタで編集」のリンクが表示されます
    • 希望するエディタのリンクをクリックすることで、そのエディタで投稿を開けます
  2. 編集画面での切り替え
    • クラシックエディタで編集中の場合、画面上部に「ブロックエディタに切り替え」ボタンが表示されます
    • ブロックエディタで編集中の場合、画面上部に「クラシックエディタに切り替え」ボタンが表示されます
    • ボタンをクリックすると、即座にエディタが切り替わります

切り替え時の注意点

  • クラシックエディタ→ブロックエディタ:テキストコンテンツは基本的に「段落」ブロックとして自動変換されます
  • ブロックエディタ→クラシックエディタ:ブロック構造は維持されますが、一部の高度なブロック(カラムレイアウト等)は正しく表示されない可能性があります
  • メディアファイル:画像や動画などのメディアファイルは、どちらのエディタでも基本的に正常に表示されます

ユーザープロフィールでのデフォルト設定

複数のユーザーでWordPressサイトを運営している場合、各ユーザーが自分の好みに応じてデフォルトエディタを選択できます。

個人設定の変更方法

  1. プロフィール画面へのアクセス
    • ダッシュボード左メニューから「ユーザー」→「プロフィール」をクリック
    • または画面右上の「こんにちは、[ユーザー名]さん」→「プロフィールを編集」をクリック
  2. エディタ設定の変更
    • プロフィール画面を下にスクロールすると「エディタ設定」セクションが表示されます
    • 「デフォルトエディタ」で希望するエディタを選択します
    • 設定を保存すると、そのユーザーの新規投稿作成時に選択したエディタが自動的に起動します

チーム運営での活用例

  • 編集長・管理者:両エディタを使い分け、レイアウト重視の記事はブロックエディタ、長文記事はクラシックエディタ
  • ライター・寄稿者:文章作成に集中したいため、クラシックエディタに統一
  • デザイナー:視覚的なコンテンツ作成のため、ブロックエディタを主に使用

URLパラメータでのエディタ指定

上級者向けの機能として、URL に特定のパラメータを追加することで、直接希望するエディタで投稿を開くことも可能です。

クラシックエディタで開く場合

<https://example.com/wp-admin/post.php?post=[投稿ID]&action=edit&classic-editor>

ブロックエディタで開く場合

<https://example.com/wp-admin/post.php?post=[投稿ID]&action=edit&block-editor>

この方法は、ブックマークを作成して特定のエディタで素早く投稿を開きたい場合などに活用できます。

併用時のワークフロー最適化

両エディタを効果的に併用するためのおすすめワークフローをご紹介します。

記事タイプ別の使い分け

  • ニュース記事・ブログ投稿:クラシックエディタで高速執筆
  • ランディングページ・特集記事:ブロックエディタで視覚的にアピール
  • FAQ・一覧系コンテンツ:ブロックエディタの「リスト」「テーブル」ブロックを活用
  • 技術記事・長文コンテンツ:クラシックエディタでコード挿入も含めて効率的に作成

作業段階での使い分け

  1. 下書き段階:クラシックエディタで高速に文章を作成
  2. 構成・レイアウト調整段階:ブロックエディタに切り替えて視覚的に調整
  3. 最終確認段階:実際の表示に近いブロックエディタでプレビュー確認

この柔軟な運用により、各エディタの長所を最大限に活かしながら、効率的なコンテンツ制作が実現できます。

クラシックエディタの未来とWordPressサイト運営の注意点

Classic Editorプラグインのサポート終了予定と今後の動向

2025年現在、Classic Editorプラグインの将来性について正確な情報を把握しておくことは、WordPressサイト運営者にとって極めて重要です。The Classic Editor is still alive and well in 2025, offering a simple, distraction-free alternative to the block-based editor (Gutenberg)という状況ではありますが、長期的な展望を理解しておく必要があります。

WordPress公式の現在の方針

2025年時点でのサポート状況

WordPress.orgの公式発表によると、Classic Editor is an official WordPress plugin, and will be fully supported and maintained until 2024, or as long as is necessaryとされていましたが、2025年に入った現在も継続的にメンテナンスされています。これは、多くのユーザーからの要望と、移行に時間を要するサイトへの配慮によるものです。

過去の延長実績

WordPress開発チームは、これまでにもClassic Editorプラグインのサポート期間を複数回延長してきた実績があります。当初は2021年末までとされていましたが、2022年、2024年と段階的に延長され、現在に至っています。この延長実績は、WordPressコミュニティがユーザーの実際のニーズを重視している証拠といえます。

WordPressの長期的なビジョン

WordPressプロジェクトの長期的なビジョンは、明確にGutenberg(ブロックエディタ)を中心としたエコシステムの構築にあります。There are no additional major versions planned for the 2025 calendar year. The project currently plans for the release of one major version per yearという開発方針の下、定期的なメジャーアップデートでGutenbergの機能強化が継続的に行われています。

フルサイト編集(FSE)への移行

2025年現在のWordPressでは、フルサイト編集(Full Site Editing)機能が本格的に普及しており、これはGutenbergを基盤としたテーマ編集機能です。この技術的進歩により、将来的にはクラシックエディタとの互換性に課題が生じる可能性があります。

今後予想される変化

段階的な機能制限の可能性

将来的には、新しいWordPress機能(新しいブロックタイプ、テーマ機能、プラグイン連携など)がGutenberg専用となり、クラシックエディタでは利用できない機能が増加する可能性があります。

サードパーティプラグインの対応状況

多くのWordPressプラグイン開発者がGutenberg対応に注力しているため、新機能や最新アップデートがクラシックエディタでは正常に動作しない可能性が高まっています。

クラシックエディタを使い続ける場合のSEOや表示崩れへの影響

多くのサイト運営者が懸念する「クラシックエディタの継続使用がSEOに悪影響を与えるのか」という疑問について、技術的根拠に基づいて解説します。

SEOへの直接的な影響

検索エンジンはエディタを判別しない

重要な事実として、GoogleやBingなどの検索エンジンは、コンテンツがどのエディタで作成されたかを直接判別することはありません。検索ランキングの決定要因は以下の通りです:

  • コンテンツの質と独自性
  • ページの読み込み速度
  • モバイルフレンドリー性
  • 内部リンク構造
  • ユーザー体験(UX)
  • 技術的SEO要素(メタタグ、構造化データなど)

HTMLコードの品質による間接的影響

ただし、エディタの違いによって生成されるHTMLコードには差があり、これが間接的にSEOに影響する可能性があります:

クラシックエディタのHTML生成特徴:

  • 比較的シンプルで軽量なHTML構造
  • 手動でのHTML調整が容易
  • カスタムコード挿入の自由度が高い

ブロックエディタのHTML生成特徴:

  • セマンティックなHTML構造の自動生成
  • 構造化データに適した要素配置
  • レスポンシブデザインに最適化された出力

表示崩れのリスクと対策

テーマとの互換性問題

2025年現在、多くの新しいWordPressテーマはブロックエディタに最適化されており、以下のような問題が発生する可能性があります:

よくある表示問題:

  • フォントサイズや行間の不適切な適用
  • 画像の配置やサイズ調整の不具合
  • カラムレイアウトの崩れ
  • モバイル表示での問題

予防策と対処法:

  1. テーマ選択時の確認事項
    • クラシックエディタ対応を明記しているテーマを選択
    • テーマのサポートフォーラムでクラシックエディタに関する報告を確認
    • アップデート前には必ずステージング環境でテスト
  2. 定期的な表示確認
    • 月1回程度、主要ページの表示をデスクトップ・モバイル両方で確認
    • ページ速度測定ツール(PageSpeed Insights等)でパフォーマンス監視
    • ユーザーからの表示不具合報告への迅速な対応

プラグインとの競合問題

特に以下のプラグインカテゴリでは、クラシックエディタとの互換性に注意が必要です:

  • SEOプラグイン:Yoast SEO、RankMathなど(多くは両エディタ対応済み)
  • ページビルダー:Elementor、Diviなど(独自エディタを使用するため影響は限定的)
  • フォームプラグイン:Contact Form 7、Gravity Formsなど(ショートコード挿入に影響の可能性)

WordPress最新版でもクラシックエディタを安全に使い続けるコツ

2025年現在のWordPress環境でクラシックエディタを継続使用する場合、以下の安全対策を実施することで、安定したサイト運営が可能です。

システム更新の戦略的管理

WordPress コア更新の慎重なアプローチ

WordPress本体の更新は、セキュリティ維持のために必要不可欠ですが、クラシックエディタユーザーには特別な配慮が必要です:

  1. ステージング環境での事前テスト
    • 本番サイトと同一環境のテスト用サイトを用意
    • WordPress更新後、サイト全体の動作確認を実施
    • 特に投稿編集画面の動作を入念にチェック
  2. 段階的更新の実施
    • マイナーアップデート(セキュリティ更新)は比較的安全に適用可能
    • メジャーアップデートは十分な検証期間を設けて実施
    • 緊急時のロールバック計画を事前に準備
  3. 更新タイミングの最適化
    • サイトへのアクセスが少ない時間帯での更新実施
    • 重要なイベントやキャンペーン期間中の更新は避ける
    • 十分な監視体制が取れる平日での更新を推奨

プラグイン・テーマ管理の最適化

互換性重視のプラグイン選定

2025年時点で安全にクラシックエディタと併用できるプラグインの特徴:

  • 定期的にアップデートされている
  • クラシックエディタ対応を明記している
  • 大規模なユーザーベースを持つ(互換性問題の報告・解決が迅速)
  • WordPress.org公式ディレクトリに掲載されている

テーマ選択の重要なポイント

  • レガシー対応: 古いエディタとの互換性を維持している
  • アップデート頻度: 定期的にメンテナンスされている
  • サポート体制: 開発者からの技術サポートが受けられる
  • カスタマイズ性: 必要に応じてCSS・PHPの調整が可能

バックアップ・復旧体制の構築

多層バックアップシステム

クラシックエディタを使用する環境では、特に堅牢なバックアップ体制が重要です:

  1. 自動バックアップの設定
    • 日次でのデータベース全体バックアップ
    • 週次でのファイル全体バックアップ
    • 月次での完全バックアップ(オフサイト保存)
  2. 手動バックアップの実施
    • システム更新前の必須バックアップ
    • 重要な設定変更前のスナップショット作成
    • 定期的な復旧テストの実施

迅速な復旧手順の確立

  1. 復旧手順書の作成
    • 段階的な復旧ステップの文書化
    • 必要なアクセス情報の整理
    • 緊急連絡先の明確化
  2. 復旧テストの定期実施
    • 四半期ごとの復旧訓練
    • 各種バックアップからの復旧確認
    • 復旧時間の測定と短縮化

監視・メンテナンス体制

継続的な健全性監視

  • エラーログの定期確認: PHP エラー、データベースエラーの早期発見
  • パフォーマンス監視: ページ読み込み速度の継続的なチェック
  • セキュリティ監視: 不正アクセスやマルウェアの検知

予防的メンテナンス

  • データベース最適化: 月次での不要データ削除・インデックス再構築
  • キャッシュクリア: 定期的な各種キャッシュの更新
  • プラグイン整理: 不要なプラグインの無効化・削除

将来への準備戦略

段階的な Gutenberg 習得

クラシックエディタを使用しながらも、将来的な移行に備えて以下の準備を推奨します:

  1. 新規コンテンツでの試験運用
    • 重要度の低いページでブロックエディタを使用
    • 両エディタの操作感の比較・習得
    • スタッフ全体でのGutenberg操作研修
  2. 移行計画の策定
    • 移行対象ページの優先度設定
    • 移行スケジュールの策定
    • 移行時のダウンタイム最小化計画

代替手段の研究

万一Classic Editorプラグインのサポートが完全に終了した場合に備えて:

  • サードパーティ製クラシックエディタプラグインの調査
  • ヘッドレスCMSやその他のコンテンツ管理システムの検討
  • 静的サイトジェネレータへの移行可能性の評価

これらの対策を実施することで、2025年以降もクラシックエディタを安全に使用し続けることが可能になります。ただし、長期的な視点では、WordPressエコシステムの進化に合わせた段階的な移行準備も重要であることを念頭に置いてください。

よくある質問(FAQ)

クラシックエディタに戻すとSEOに悪影響はありますか?

いいえ、エディタの種類がSEOに直接的な悪影響を与えることはありません。Googleなどの検索エンジンは、コンテンツの質や構造、読み込み速度などを重視しており、どのエディタで作成されたかは評価対象外です。重要なのは、読者にとって価値のあるコンテンツを継続的に提供することです。

ただし、将来的にブロックエディタ専用の機能(構造化データの自動生成など)がテーマやプラグインで提供された場合、クラシックエディタでは利用できない可能性があります。

Classic Editorプラグイン以外でクラシックエディタを使う方法はありますか?

WordPress公式が推奨する方法はClassic Editorプラグインの利用のみです。2025年現在、他の方法(functions.phpでのコード追記など)は推奨されておらず、WordPress更新時に動作しなくなるリスクがあります。

安全性と確実性を考慮すると、WordPress公式が提供するClassic Editorプラグインを使用することを強くおすすめします。

ブロックエディタに慣れるための学習リソースはありますか?

はい、以下のようなリソースが利用できます:

  • WordPress公式ドキュメント:最新のGutenberg使用方法が詳しく解説されています
  • WordPressの管理画面内ヘルプ:エディタ画面右上の「?」マークから基本操作を確認できます
  • オンライン学習サイト:UdemyやSchooなどでWordPress講座が多数提供されています
  • YouTube:無料でGutenbergの操作方法を学べる動画が豊富にあります

段階的に慣れていくため、まずは簡単な投稿からブロックエディタを試してみることをおすすめします。

クラシックエディタで作成した記事はブロックエディタで編集できますか?

はい、可能です。クラシックエディタで作成された記事をブロックエディタで開くと、「クラシック」ブロックとして表示されます。この状態でも編集は可能ですが、ブロックエディタの機能を最大限活用するには、「ブロックに変換」機能を使用してコンテンツをブロック形式に変換することをおすすめします。

ただし、変換後は元のクラシックエディタ形式には戻せないため、重要な記事の場合は事前にバックアップを取ることを推奨します。

複数人でWordPressを運用している場合、エディタの設定はどうすればいいですか?

Classic Editorプラグインでは、以下の柔軟な設定が可能です:

  • サイト全体のデフォルト設定:管理画面の「設定」→「投稿設定」で全ユーザー共通のデフォルトエディタを選択
  • 個人別設定:各ユーザーが自分のプロフィール画面で好みのエディタを選択
  • 投稿ごとの切り替え:編集画面で都度エディタを切り替え

チーム運用では、各メンバーのスキルレベルに応じて個人別設定を活用することをおすすめします。

WordPress 6.4以降でもクラシックエディタは問題なく使えますか?

2025年1月時点で、WordPress最新版(6.4以降)でもClassic Editorプラグインは正常に動作しています。WordPress公式チームは、プラグインの互換性維持に努めており、重要な更新の際には事前にテストが行われています。

ただし、WordPress本体の大幅なアップデート時には、一時的に動作が不安定になる可能性があるため、本番環境での更新前にステージング環境でのテストを推奨します。

Classic Editorプラグインが使えなくなった場合の対処法は?

まず以下の手順で問題を特定してください:

  1. 他のプラグインとの競合確認:一時的に他のプラグインを無効化
  2. テーマとの互換性確認:デフォルトテーマに切り替えてテスト
  3. キャッシュクリア:使用中のキャッシュプラグインを無効化
  4. WordPress更新確認:最新版への更新が必要かチェック

これらで解決しない場合は、バックアップから復旧するか、WordPress専門家への相談を検討してください。

WordPress本体のバージョンダウンは、セキュリティ上の極めて高いリスクを伴うため、原則として避けるべきです。最終手段として検討される場合でも、必ず専門家と相談し、十分なセキュリティ対策を講じてください

ブロックエディタの方が作業効率は良いのでしょうか?

これは使用する機能や個人のスキルによります。

ブロックエディタが有利な場合:

  • 画像や動画を多用するビジュアル重視のコンテンツ
  • カラムレイアウトや装飾ボックスを頻繁に使用
  • 再利用可能なブロックパターンを活用したい場合

クラシックエディタが有利な場合:

  • テキスト中心の長文記事
  • HTMLの直接編集が必要な場合
  • 従来の操作に慣れ親しんでいる場合

最適な選択は、あなたのコンテンツ制作スタイルと習熟度によって決まります。

クラシックエディタでもモバイル対応は問題ないですか?

はい、問題ありません。エディタの種類に関わらず、モバイル対応(レスポンシブデザイン)はテーマの機能です。クラシックエディタで作成したコンテンツも、モバイル対応テーマを使用していれば適切にモバイルデバイスで表示されます。

2025年現在、主要なWordPressテーマはほぼすべてモバイルファーストで設計されているため、この点での心配は不要です。

将来的にクラシックエディタから移行する最適なタイミングは?

以下の状況が整ったときが移行の好機です:

  • 時間的余裕がある時期:操作に慣れるまで時間が必要
  • サイトの大幅リニューアル時:デザイン変更と同時に実施
  • 新しいコンテンツ戦略の開始時:ビジュアル重視のコンテンツに移行する場合
  • Classic Editorプラグインのサポート終了前:余裕を持った準備期間を設ける

無理に急ぐ必要はありませんが、徐々にブロックエディタに触れて慣れておくことをおすすめします。

まとめ

WordPress更新によりブロックエディタ(Gutenberg)に切り替わってしまい、従来のクラシックエディタに戻したいという課題は、Classic Editorプラグインを導入することで確実に解決できます。この記事で解説した手順に従えば、わずか数分で元の慣れ親しんだ編集環境を取り戻すことができるでしょう。

重要なポイントの再確認

クラシックエディタへの切り替えは簡単です:

  • WordPress公式の「Classic Editor」プラグインをインストール・有効化
  • 設定画面でデフォルトエディタを「クラシックエディタ」に変更
  • 投稿ごと、ユーザーごとの個別設定も可能

トラブルが発生した場合も解決策があります:

  • プラグインの競合やキャッシュの問題は適切な手順で解決可能
  • バックアップとステージング環境でのテストで安全性を確保

2025年現在の状況を踏まえた安心材料:

  • Classic EditorプラグインはWordPress最新版でも安定動作
  • SEOへの悪影響は一切なし
  • 柔軟な運用設定により、チーム全体での利用も問題なし

今後のWordPress運用に向けて

2025年現在、クラシックエディタは依然として多くのユーザーに愛用されており、WordPress公式もその需要を理解してサポートを継続しています。しかし、WordPressの長期的な発展方向は明らかにブロックエディタを中心としたものです。

現在のあなたにおすすめする運用方針:

まずは今すぐクラシックエディタに戻して、いつもの快適な編集環境で作業効率を取り戻してください。そして時間的な余裕がある時に、少しずつブロックエディタにも触れてみることをおすすめします。両方のエディタの特徴を理解することで、コンテンツの種類や目的に応じて最適な編集方法を選択できるようになります。

将来を見据えた準備として:

  • 定期的なWordPress本体・プラグイン・テーマの更新を習慣化
  • バックアップ体制の整備で安全なサイト運営を継続
  • ブロックエディタの基本操作を段階的に学習

WordPress運営において最も重要なのは、快適に、効率よくコンテンツを作成し続けることです。エディタの種類は手段に過ぎません。クラシックエディタで作業効率が上がるなら、それが今のあなたにとって最適解です。

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